なぜ、咳は出るのでしょうか?
なぜ、咳をするのか知ってました??
私たち人間は呼吸をするとき、鼻や口から肺に空気を取り込みます。
その空気中には、チリや小さなホコリ、細菌やウィルスなど様々なものが含まれていることも多く
人によってこれらの異物が肺や気管などの呼吸器に侵入することを防ぐために、体が防御反応として溜め込んんだ空気を一気に押し出すことで出るのが咳なんです。
ではどうやって出しているのでしょうか?
鼻や口から何らかの異物が入り込むと咽頭や気管支などの気道粘膜の表面にあるセンサーが異常を感じ取り、脳に刺激が伝わり横隔膜や肋骨の間にある筋肉に指令が送られて防御反応として咳が出るんです。
防衛反応を無意識にしてくれている脳やカラダってありがたいですよね。
ここから咳に効果的なツボの位置をお伝えさせていただけたらと思います。
コロナ後遺症で咳にお困りの方にもしていただいたら改善を感じていただいた4つのツボになります。
咳でお困りでしたら1日朝昼晩とやってみてください。
ツボを押すときの強さは、気持ちがいいと思える強さがよいでしょう。
強ければ効果が高まるというわけではありません。もっとも気持ちがいいとご自身で感じる強さが、一番適している強さと考えておりますが、体調によって回数は加減する必要があります。
尺沢のツボ
東洋医学では咳に関係する肺の気の流れに沿ったツボと言われ昔から咳に効果があるとされるツボ
☆場所☆
肘を曲げるとできる内側のシワの上で、腕を少し伸ばした状態にして肘の真ん中から親指約1本分、親指側にスライドしてカタい腱のくぼみ
☆押し方☆
ツボと反対の手で内側から肘を包み込むようにして、深呼吸して息を吐きながら深さを感じながら親指でツボを押したまま、呼吸を4秒鼻から吸って7秒口から吐くを5~10回ほどくりかえしてみて下さい。
雲門のツボ
雲門というツボは鎖骨の下縁を肩に向かって指を進めていくと見つかるくぼみにあるツボです。
このツボは肺経(はいけい)という肺に関係するツボを集めて進んだ経絡(けいらく)になります。経絡とは、ツボを駅にたとえたらツボとツボを結ぶ線路のようなものだとイメージしてみてください。
雲門は肺、呼吸器のトラブルで反応が出やすく、そのため咳や喘息といった呼吸器トラブルの時によく用いられます。
☆場所☆
鎖骨の下側の外端の下にあるくぼみにあり、腕の骨の内側でこのツボは巻き肩、肩こり、首コリにもおすすめ
☆押し方☆
反対側の親指で場所を探しくぼみを見つけたら、深呼吸して息を吐きながら深さを感じながら親指でツボを押したまま、呼吸を4秒鼻から吸って7秒口から吐くを5~10回ほどくりかえしてみて下さい。
中府のツボ
中府は肺の経絡の募穴と呼ばれている場所です。
募穴とは特に臓腑の経気が集まるところという特徴があり、対象となる臓腑の近くにあって重要な箇所になり肺経の気が集まる所という意味もあります。
☆場所☆
鎖骨の外端のくぼみの雲門のツボから親指2本分下にあり、鎖骨の外端のくぼみに人差し指、中指、薬指の3本そろえて縦に置いてみるとわかりやすいです。
☆押し方☆
押し方は雲門と同じように反対側の親指で場所を探しくぼみを見つけたら、深呼吸して息を吐きながら深さを感じながら親指でツボを押したまま、呼吸を4秒鼻から吸って7秒口から吐くを5~10回ほどくりかえしてみて下さい。
天突のツボ
天突の天は鎖骨から上、突は突き出るという意味があり左右の鎖骨の真ん中にあるツボになります。
咳や痰、声の枯れ、息苦しさ、のどの渇きやのどのヒリヒリとした痛み、吐き気などに働いてくれます。
☆場所☆
のどぼとけの下のほうにあり、左右の鎖骨の間のくぼみにあります。
☆押し方☆
くぼみに人差し指もしくは親指で指を当て、からだの奥へ向けて鎖骨の下に圧が入るよう斜め45度くらいの角度でゆっくり押します。のどはデリケートですから、圧が入ったらゆっくり4秒押して4秒かけて離すペースで1度に2~3回程度でよいでしょう。
この時にくれぐれも指に力を入れ過ぎないように注意してください。
右の方の姿勢を見ていただくと、勘がいい方は気付かれるかもしれませんが、今回お伝えさせていただいた肺のどのツボも猫背、巻き肩になると圧迫されてしまい、こんなときに咳止めの薬を飲んでもほんの少しのその場しのぎにしかならないので根本的に改善するには姿勢を整えるのが最善の近道になります。
咳が止まらない方に猫背、巻き肩が共通していましたので、思い付きで取り組んでもからだは良くならないので、意識して姿勢を取り組んでいきましょう。
~予防に勝る治療なし~